
冷えを防ぐ8つの生活改善法 要注意!エアコン・ビール・ダイエット
「冷え」を防ぐ8つの生活法について
毎日の生活の中で冷えをためやすい人には、必ずそのライフスタイルに問題があります。
問題意識を持っていても、意外な落とし穴があるのでここでしっかり確認していきましょう。
ここでは、冷えを防ぐためにおすすめの生活習慣をご紹介します。
目次
①一年中シャワーだけですませない
朝、出かける前にシャワーを浴びるという人がふえていますが、これが一年中のこととなると問題です。
入浴には、体を清潔にするだけでなく、芯から体温を上げて冷えを解消し、リラックスさせる効果があるんですよ。
特に冷えに悩む人は、寝る前に38~40度のぬるめの湯に20~30分ほどつかって下半身を中心に温める「半身浴」をおすすめします。
副交感神経の働きも高められるので、温まってすこやかな眠りが得られます。
②月経の前には特に下腹部を温めて
女性の場合は特に月経の前には下腹部を温めてくださいね。
月経痛などで夜のおふろまで待てない、夜、足が冷えて痛みが強くなってつらいというような場合、おすすめなのが足湯。
バケツに38~40度くらいのぬるま湯を足くびまでつかる程度に入れ、コップ半分くらいの「粗塩」を加えます。
いすにすわって両足を入れて温め、5分ほどしたら同じ温度の湯を「ひざがしら」くらいまで足し、さらに5分ほどつけます。
汗をかくので上着は薄着で、また足湯のあとはふつうのぬるま湯でよく塩分をおとしてください。
③無理なダイエットをしない
ダイエットの方法にも注意が必要です。
手っ取り早く1食抜くなどの食べないダイエットは冷えのもとに。
食べないと燃やすエネルギーが不足し、脂肪が燃えにくい体になって、冷えがたまっていくからです。
健康的にやせたいなら、エネルギーのもとである食事をきちんととって、筋肉を動かすこと。
特に筋肉の70%以上は下半身にあるので、ウォーキングやストレッチ運動が効果的です。
④エアコンに頼り過ぎない
夏場の寒いくらいのクーラーや冬に汗をかくほどの暖房は、自律神経のバランスをくずしたり、体力を落としたりします。
夏は汗をかいてその気化熱で体温の調節をしたり、余分にとってしまった水分を排出したりします。
また副交感神経が働いて血管を広げ、熱を放置してバランスをとるようにしているのです。
冬は反対に東洋医学では静かに寒さの中でエネルギーを蓄える時期と考えられます。
自律神経の働きでも、冬には交感神経が働いて血管を縮め、熱が外に逃げていくのを防いでいるのです。
暖房を効かせ過ぎて出る汗は、せっかく体内にためたエネルギーを消費し、肝心の気の充実を妨げてしまいます。
自然の摂理に反することで、体にはよいことではないのです。
⑤冬場にアイスクリームやビールのとりすぎはNG
夏場はもちろん、冬でも冷たいものを好んで食べたりする人は多いと思います。
ビールで酔って体が熱くなったとしても、それはアルコールのせい。
ほてれば汗が出て体は冷えてしまいます。
アルコールは本来陰性(体を冷やす)の飲み物です。
体を温めるのは日本酒のみです。
冷えた大量のアルコールをとりすぎないよう注意してください。
アイスクリームもただでさえ低温の食品で、しかも体を冷やす陰性の砂糖がたくさん使われていますので、気をつけてください。
⑥水分のとりすぎに注意して
最近ではミネラルウォーターが定着して、一年中ペットボトルの水を飲む人が増えました。
ダイエットにもいいと紹介されたことも原因のひとつでしょう。
本来、水分は排出されれば問題はないのですが、いまは体を動かさずに水だけは飲むという人が多いのです。
体が冷えていると、水分はむしろ代謝されにくくなります。
この余分な水分が冷えを招き、不調の原因となっていきます。
それが東洋医学でいう「水毒」です。
とはいっても水そのものが悪いのではなく、体の中で水分が滞ったり一部にかたよってたまり、調和をくずす状態を「毒」というのです。
この体内に余分な水が滞って起こる症状に、鼻水や痰、めまいや耳鳴り、花粉症などのアレルギー疾患、ぜんそく、下痢、大汗などがあげられます。
⑦生野菜や果物の食べ過ぎも体を冷やす
最近健康や美容のために野菜を食べることがブームですが、火を通したものでなく、生野菜のサラダを食べる人がまだ多いようです。
またフルーツを毎日食べている人も、自分では体にいいことをしていると思っているはずです。
しかしこの生食が冷えの原因になることがあるので注意しましょう。
果物のほうは、体冷やすだけではなく、ナトリウムやマグネシウムが多いため、過食によって体内のカルシウムが奪われることも覚えておいてください。
⑧最近、増えているストレス冷えを予防
冷え性は昔からありましたが、いかにも現代病といえるストレスによる「冷え」がふえてきました。
体のさまざまな働きをコントロールする自律神経が体温も調節するのですが、この働きをコントロールする脳の視床下部はストレスを認知する場所でもあるのです。
体の働きと心の動きを司っている部分がとても近くにあるため、お互いに影響されやすいのです。
その結果、自律神経失調症となり、冷えも起きてくるのです。
ストレスを感じたら、
・気分転換に出かける
など、心身をリラックスさせてください。
現代人でストレスの無い人はほぼいないでしょうから、反対にいえばほとんどの人が冷えの予備群だといえます。