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anaphylaxis

アレルギー

アナフィラキシーは重篤なアレルギーです。症状と原因についてご説明

2017/01/19

「アレルギー」という言葉はよく耳にすると思いますが「アナフィラキシー」という言葉はあまり知られていないかもしれません。

アナフィラキシーとは生命を危機な状況に落とし入れる重篤なアレルギーと言えます。

その原因はみなさんの日常生活の中に潜んでいます。

ここでは、アナフィラキシーとはなんなのか。

また、どのような症状があってその原因は何なんなのかについてお話します。

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アナフィラキシーとは

生体の中に抗原(アレルゲンと呼ぶ)が侵入すると、生体はその抗原に対して特異的な抗体(IgE抗体等)を産生し、再び同一の抗原が体内に入ると抗原抗体反応が起こり、それを除去しようとします。

この抗原抗体反応は生体の防御反応の一種ですが、ときに生体にとって極めて有害な反応を引き起こします。

この反応は防御反応(phylaxis)と反対の状態を意味する“ana”をつけてアナフィラキシー(anaphylaxis)と呼ばれています。

また、アナフィラキシーのうち、血圧が下がってショック状態に陥ったものをアナフィラキシーショックといいます。

アナフィラキシーの典型的な症状としてはじんま疹、紅斑、呼吸困難、めまい、腹痛、下痢、意識障害などがあげられます。

皮膚症状はアナフィラキシーの最初の症状であることが多く、8~9割に生じるといわれています。

アナフィラキシーの症状

アナフィラキシーで恐ろしいのは、喉頭浮腫による気道閉塞(喉の奥の空気の通り道が塞がれること)、不整脈やショックであり、死に至ることがあることです。

喉頭浮腫は以下の症状から始まり、不整脈やショックの症状としては動悸やめまい、気の遠くなる感じなどの症状がみられます。

・嗄声(しゃがれ声)

・発声困難(うまく声が出せない)

・喉の異物感(喉に何か詰まっているような感じ)

しかし、重症で経過の早い場合は皮膚症状や呼吸器症状を伴わずショックに陥ることもあります。

また、初めてのアナフィラキシーであったり、誘因が明らかではない場合にアナフィラキシーと判断することは難しい場合があります。

特に、幼児の場合は初発であることが多い上に自覚症状を伝えることが難しく、アナフィラキシーの診断が困難となるとされています。

(写真)アナフィラキシーにおいて身体に広がった紅斑

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症状の出現時間は原因となる抗原へ曝露される様式によって異なります。

ハチに刺された場合は5~100分以内に症状が出現します。

一方、食べ物の場合は消化管で消化、吸収される時間があるため食後30分~1時間くらいかかり、2時間以内に出現することが多いとされています。

また、治療を受けるなど初期症状が改善した後に再度アナフィラキシーの症状が出現することがあります。

これは二相性反応といわれ、1~20%の頻度で出現します。

多くは8時間以内に発症しますが、中には72時間後に発症したという報告もあり、初期症状が改善した後も十分注意が必要です。


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アナフィラキシーの原因

アナフィラキシーを引き起こす原因には、

  • 食べ物(卵、小麦、そばピーナッツ、エビなど)の摂取
  • 虫さされ(昆虫刺咬症といい、ハチ、アリ、ムカデなどが多い)
  • 薬物(抗生物質、解熱鎮痛薬、造影剤など)、ラテックス(天然ゴム手袋など)

などがあげられます。

その他に、運動や寒冷、日光といった刺激によってもアナフィラキシーを生じることがあります。

主な原因となる食べ物、虫さされ、薬物についてそれぞれ詳しくみてみましょう。

(1)食べ物

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食物アレルギーを引き起こすことが明らかな食品として以下が挙げられます。

牛乳
小麦 そば
ピーナッツ えび
かに

この7品目は食品衛生法において特定原材料として食品表示が義務づけられています。

また、以下の18品目についても、原材料として含まれる場合は可能な限り表示することが推奨されています。

あわび いか
いくら オレンジ
キウイフルーツ 牛肉
くるみ さけ
さば 大豆
鶏肉 豚肉
まつたけ もも
やまいも りんご
ゼラチン バナナ

一般に食物アレルギーは乳幼児で発症することが多く、その後、年齢とともに減少していきます。

食物アレルギーの特殊型として原因食物摂取後に運動などの二次的要因が加わりアナフィラキシー症状をきたす食物依存性運動誘発アナフィラキシーという病態があります。

小麦が原因となる場合が多く、運動により多量の抗原が吸収されるためとされています。

(2)虫さされ

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アナフィラキシーを引き起こす可能性のある虫さされとしてはハチが最も代表的であり、中でもスズメバチ、アシナガバチ、ミツバチが重要です。

ハチ毒に対するアレルギー反応がない場合は、局所症状は数日で改善します。

しかしながら、ハチに一度刺されてハチ毒に対する抗体ができている場合は、再度ハチに刺された後5~10分以内にアナフィラキシーを起こすことがあります。

また、ハチ毒の成分は種類によって異なりますが、スズメバチ類とアシナガバチ類の毒成分は類似しているため、アシナガバチに刺された経験がある人は、初めてスズメバチに刺された場合でもアナフィラキシーを生じる可能性があります。

(3)薬物

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薬によるアナフィラキシーの多くは、ペニシリンなどの抗生物質、アスピリンなどの解熱鎮痛剤、医療機関で検査に用いられる造影剤などによるものです。

また、薬を作るときに使う安定化剤などの添加物によってもアレルギーを起こすことがあります。

この他、卵アレルギーのある人が塩化リゾチームを含んだかぜ薬を服用すると、アレルギー症状があらわれることがあります。

これは交叉反応と呼ばれ、卵アレルギーのある人が塩化リゾチームに対してもアレルギー反応を起こすというものです。

(4)その他

ゴム製品でアナフィラキシーを起こす場合があります。

ゴム手袋や風船などには天然ゴムが使われています。

天然ゴムの原材料に含まれるラテックスというたんぱく質がアナフィラキシーの原因となります。

また、もともと花粉症を持つ人が果物に対してもアレルギー反応性を示し(交叉反応)、口腔粘膜を中心とした浮腫、違和感を始めとする症状を生じることがあります。

これを口腔アレルギー症候群と呼びますが、このような場合には果物のほかにラテックスにも交叉反応を示すことがあり注意が必要です。

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