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アレルギー

アナフィラキシー処置の注意解説!初動や自己注射、医療機関での治療

ここではアナフィラキシーの症状が出た際にとる初動対応時における注意点や、アドレナリン自己注射製剤「エピペン(R)」の取り扱いに関する注意点をご説明します。

また、既往歴のある方は救急隊や医療機関で治療を受けるさいにどう対応するのか?

や、アナフィラキシーの一例もご紹介します。

いざそうなったときのための知識としてしっかり確認していきましょう。

119番通報と現場での注意点

アナフィラキシーを疑った場合には速やかに医療機関を受診する必要があります。

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また、以前に重篤なアナフィラキシーを起こした既往がある場合には、軽微な症状でもアナフィラキシーの前兆の可能性がありますので、医療機関の受診が勧められます。

特に、じんま疹などの皮膚症状に加えて呼吸困難やめまい、倦怠感、腹痛、嘔吐などの症状が出現した場合や、アレルゲンへの曝露が分かっている場合には、アナフィラキシーの可能性が高まりますので、119番通報してください。

また、現場での対応としては、症状を悪化させないためにアレルゲンと考えられる原因の除去が必要となります。

食物アレルギーのある食品を食べた場合には、口から出し、しっかり口をすすぎます。
 

皮膚についた場合には流水でよく洗い流し、眼に入った場合にもよく洗眼します。
 

ハチに刺された場合には、速やかにその場から離れることが大事です。

1匹のハチに刺されると毒液が空中にまき散らされるため、多数のハチの攻撃を受けることがあると言われています。

また、針を残していくハチがいますが(ミツバチが多いと言われています)針には毒液が残っているため速やかに除去します。

時間経過が毒液の注入に影響しますので、医療機関での除去にこだわらず早く抜いてください。

めまいや気の遠くなる感じなど血圧低下を示す症状がある場合には、横になり(仰向け)嘔吐がなければ毛布などを用いて両足を上げます。

足を上げることで心臓に戻る血流が増加するために血圧の上昇が期待できます。

嘔吐が見られたり意識が悪い場合には、吐物を喉に詰まらせたり舌が気道を狭くし呼吸困難を起こす可能性があるため、横向きで寝かせ、応援や救急隊が到着するのを待ちます。

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アドレナリン自己注射製剤「エピペン(R)」を処方されている場合

ハチ毒、食物及び薬物等に起因するアナフィラキシーの既往のある人またはアナフィラキシーを発現する危険性の高い人には、アドレナリン自己注射製剤である「エピペン(R)注射液0.3mgおよびエピペン(R)注射液0.15mg」の処方が考慮されます。

エピペン(R)は、注射針一体型の注射器にアドレナリンという薬剤があらかじめ充填されたキット製剤です。

アドレナリンは人の副腎で作られるホルモンで、心臓の働きを強め末梢の血管を縮めることで血圧を上昇させる作用があります。

また、気管支を拡張する作用、粘膜の浮腫を改善する作用もあります。

さらに、アナフィラキシー症状を引き起こす体内からの化学物質の放出を抑制する作用もあります。

このように、アドレナリン投与は即効性かつ有効性のある最も優先すべき治療法です。

一方、ハチに刺された場合など症状が急速に現れることがあります。

アドレナリンの投与が遅れた場合や、アナフィラキシーの進行が急激な場合にはアドレナリンの投与が効かないばかりか最悪の場合には手遅れとなってしまいます。

致死的なアナフィラキシーショックを救命できるかどうかは30分以内のアドレナリン投与の可否が重要とされます。

そこで、迅速なアドレナリン投与を行うためアドレナリン自己注射製剤「エピペン(R)」が開発されました。

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エピペン(R)は本人もしくは保護者が自ら注射する薬剤で、当初の適応はハチ毒に対するアナフィラキシーに対してのみでしたが、後に食物アレルギーや薬物アレルギーにも適応が拡大されました。

処方する医師はエピペン(R)処方医師としての登録が必要ですが、処方される患者側も登録が必要となります。

エピペン(R)には0.3mg製剤と0.15mg製剤の2種類があります。

アドレナリン投与量は0.01mg/kgが推奨投与量であり、通常、成人には0.3mg製剤を使用し、小児には体重に応じて0.15mg製剤又は0.3mg製剤を使用します。

また、1管中2mLの薬液が封入されていますが、投与されるのは約0.3mLであり、注射後にも約1.7mLの薬液が注射器内に残るように設計されていますので、残量をみて投与しなかったと誤解しないよう注意が必要です。

一度注射すると、再度注射しても薬液が放出しない仕組みとなっており残液があっても二度注射することはできません。

注射部位は、大腿部(太もも)の前外側から注射し、緊急時には衣服の上からでも注射可能です。

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エピペン(R)投与のタイミングは、初期症状が発現し、ショック症状が発現する前の時点、もしくは過去にアナフィラキシーを起こしたアレルゲンを誤って摂取し、明らかな異常症状を感じた時点とされています。

なお、エピペン(R)は、アナフィラキシーを発現した患者が直ちに医療機関を受けることができない状況下で症状が進行した場合に緊急避難として使用する薬であり、決して医療機関での治療に代わり得るものではありません。

そのため、エピペン(R)使用後に症状が回復したとしても必ず医療機関を受診し、適切な治療を受ける必要があります。

学校においては、教職員は児童・生徒のアレルギー歴や医師処方薬を把握しておく必要があり、医師が処方する薬の中には、アドレナリン自己注射製剤が含まれることを知っておくべきです。

医師が記載した指示書(投与のタイミング、注意点、副作用など)や保管(自己管理あるいは保健室での管理など)について確認しておくことが求められます。

また、児童生徒自身がアドレナリン自己注射製剤を携帯する場合は、他の児童・生徒が誤って使用し怪我や副作用が生じることのないように注意しましょう。


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救急隊、医療機関での治療

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救急隊が現場に到着すると、患者の初期評価(意識はあるか、喉の腫れや吐物で喉がつまっていないか、呼吸困難はないか、ショックを来していないか)を行い、全身の観察後に救急車内に収容します。

呼吸状態が悪い場合やショック状態であった場合には酸素投与を開始します。

また、必要に応じて下肢挙上を開始あるいは継続します。

もし、患者にエピペン(R)が処方されているにも関わらず状態が悪く自ら注射できない場合には、救急救命士は患者の代わりに投与することができます。

アナフィラキシーかどうか救急救命士が判断を迷う場合には、医師に判断を仰ぐこともあります。

エピペン(R)を処方されている場合には、必ず救急隊員に伝えてください

医療機関においても、アナフィラキシーに対し最優先されるべき治療はアドレナリンの投与です。

また、アナフィラキシーでは、血管から水分が外に逃げるために脱水になりやすく、さらに血管が拡がるために血圧の低下を招きやすい状態となります。

これを改善させるためには、十分な点滴を行います。

その他にステロイド(人の副腎で作られるホルモン)や抗ヒスタミン薬(アレルギーの原因物質であるヒスタミンを抑制する薬)の投与を行います。

ステロイドは、アドレナリンと違いアナフィラキシーに対して即効性に欠けますが、前述の二相性反応(初期症状が改善した後に症状が再び出現する反応)を抑える作用があるとされています。

抗ヒスタミン薬も即効性はありませんが、皮膚症状の改善に効果があります。

アナフィラキシーの初期治療後は、医療機関に入院して経過観察を行う必要があります。

アナフィラキシーの一例

実際のアナフィラキシーの例を示します。

ある中年の男性が、山中でハチに刺された後にめまいを自覚し、119番通報しました。

救急隊が現場に到着した時には、強い呼びかけでどうにか目を開ける程度の反応しかなく、血圧が低下しており、顔や胸、手足に広範なじんま疹、紅潮が認められました。

ショック状態と判断され、酸素を投与されながら搬送されました。

病院の救急外来に到着した時、血圧の低い状態は続いていましたがなんとか会話ができ、車に乗る前にハチに頭を刺され今回で2回目ということが分かりました。

2回目のハチ刺されで、じんま疹と血圧の低下を認めたことから、ハチ毒によるアナフィラキシーと診断されました。

直ちにアドレナリンの筋肉注射が施行され、点滴治療とステロイド、抗ヒスタミン薬の投与が行われました。

初期治療の反応性は良好で、血圧は上昇し皮膚症状も消失しました。

経過観察を目的に入院し、再度症状が出現することがないことを確認後、入院翌日に退院となりました。

今回、重篤なアナフィラキシーを発症しており、再度ハチ刺された場合はアナフィラキシーが重症となり得るため、エピペン(R)0.3mgが処方されました。

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