
三多気の桜 お花見に駐車場やトイレ、桜まつりやライトアップのご紹介
三重県津市にある三多気(みたけ)。
日本の原風景のような山里に咲くヤマザクラの並木です。
大和と伊勢を結ぶ古くからの主要道のひとつが伊勢本街道です。
神代の昔、倭姫命が神霊を捧げて開いたという言い伝えが残っているほど、起源は古く、奈良県との県境に近いその伊勢本街道沿いに、津市美杉町三多気があります。
こちらでは日本の「さくら名所100選」にも選ばれているこの桜の名所について、その歴史や花見に行かれる場合の駐車場やトイレ事情の他、毎年桜の見頃時期に開催される「三多気の桜まつり」についてもご紹介します。
ライトアップされた模様もぜひ、お楽しみください^^
三多気の桜は1.5kmに500本の桜並木
三多気は、古くから交通の要衝として栄えましたが、南北朝時代に南朝を支えた武将のひとり北畠顕能が伊勢国司としてこの地を治めていたころに、三多気は最もにぎわったといいます。
桜が植えられた歴史
今では伊勢本街道から真福院への参道までの約1.5kmにわたって、約500本のヤマザクラの並木が続く桜の名所となっています。
ちなみに真福院は昌泰年間(899年頃)に理源大師が開基した真言宗の寺で、理源大師自らが桜を植えたのが始まりといわれる顕能以前からの桜の名所であり、大和・伊勢両国に霊場として名声が轟いていた古刹です。
在原業平や平清盛らも参篭したとされています。
棚田の水に映える桜
ヤマザクラの桜並木沿いには、日本の原風景のようなどこか懐かしい風景が広がっています。
ヤマザクラはソメイヨシノのような華やかさはあまりないものの、飾り気のない素朴なたたずまいがかえって三多気によく合い、人気があります。
また、中には幹が苔むした歴史を感じさせる古木もあります。
参道の途中には茅葺屋根の家があり、満開の桜との調和がとても美しいですよ。
周囲の雰囲気にぴったりとマッチした小さな棚田には水が張られ、水面に逆さになった桜の木と花を映し出します。
視線を遠くに向ければ、高見山地の連なりとともに秀峰、標高1,013mの大洞山の姿が広がる豊かな自然が残る緑濃い山里の風景を、おいしい空気を味わいながらのんびりと歩いての桜の観賞が楽しいですよ^^
伊勢本街道は、お伊勢参りが庶民の間で大流行した江戸時代中期には、上方と伊勢神宮を結ぶ主要街道になりました。
そのころ、道行く人の目を楽しませたであろうヤマザクラの並木は、今も変わらず春になると多くの花見客を出迎えて、おおいに楽しませてくれます。
開花期間中は夕方18時頃からライトアップされた夜桜も眺めることができます。
三多気の桜までのアクセス お花見に行くのに駐車場はある?トイレは大丈夫?
移動手段は、JR名松線伊勢奥津駅までは電車があるのですが、そこからは徒歩(歩きだと1時間くらいかかる)かタクシーになってしまいます。
交通の便があまりよくないので、自動車で行かれることをおすすめします^^;
ですが車で行く場合、駐車場はあるのでしょうか?
駐車場はある?
・三多気の桜 第一駐車場
・三多気の桜 第二駐車場
・真福院駐車場
無料と有料がありますが、150台ほど収容可能な駐車場があります。
花見頃は混雑はしますが、駐車場の心配は大丈夫ですよ^^
トイレはある?
三多気の桜 第一駐車場と、真福院駐車場という駐車場がありますが、それぞれにトイレも施設としてありますので安心です^^
車で着いたとき、用はなくてもしっかり確認しておきましょう♪
現地までのアクセス
電車で行かれる場合
JR名松線伊勢奥津駅から徒歩約45分、またはタクシー(美杉タクシー: Tel 059-272-0059)など。
臨時バスあり
桜まつり開催日はJR名松線伊勢奥津駅から三重交通臨時バス有り。
「杉平」を下車し、徒歩で5分ほど。
お車で行かれる場合
伊勢自動車道・久居ICから国道165号線、県道15号線経由で約60分ほど。
三多気の桜まつりは花見客で大賑わい!
毎年4月の第二週の週末土曜、日曜にはさくらまつりが開催されます。
まつり当日は三多気の桜を写真に収めようとたくさんのカメラマンが早朝から陣取っています。
真福院境内では「千本つき」といわれる餅つきがされ、夜桜広場ではバザーが催されます。
また、夜桜広場では山賊鍋が作られるので美味しくいただきましょう^^
他にもまつり期間中は屋台もたくさん出ていて多くの人で賑わっていますよ♪
●品種名:ヤマザクラ
●桜の見頃:4月上旬~中旬
●問い合わせ:美杉総合支所産業環境課
Tel. 059-272-8085