
熱中症の応急対策!着ている衣服を緩めて体を冷やすポイントをご説明
暑い時期に、熱のこもった屋内だったり、炎天下での活動中にいわゆる熱中症の症状が疑われたら、まず、涼しい場所へ退避し水分補給すること。
それから、着ている服を緩めて体温を下げてあげることが応急対策として基本です。
今回は、上述した応急対策として
・衣服を緩める
・体温を下げる
これらについて、どのようにすればよいのか、お話したいと思います。
熱中症の応急対策には衣服を緩め、体を冷やすことが基本!
皮膚をなるべく露出させて冷却を行いましょう
上昇した体温をできるだけ早く下げることが、重症の人を救命し予後の回復をよくするために非常に重要です。
熱中症が疑われたら、涼しい場所に移動してあおむけか横向きに寝かせ、体から熱が放散されやすいように衣服を緩めます。
また、体を寝かせたあとは、脳への血流がよくなるように足の下にかばんや枕を置き、足先を高くすることも重要なポイントです。
手足を末梢から中心部に向けてマッサージすることも効果的です。
体温が高く、言動がおかしかったり、意識障害が見られる場合は、衣服を脱がせるか、襟元を開くなどして皮膚を露出させ、体の冷却を行います。
ぬれたタオルをあててうちわや扇風機で風を送ると、気化熱による熱の放散を促進するので更に効果的です。
また、氷のうや冷えたペットボトル、保冷剤などがあれば、動脈や静脈が通っている首元、脇の下、太もものつけ根にあてて冷やしましょう。
衣服を緩め、体を冷却するポイント
以下に、衣服の緩め方、体を冷やし方についてポイントをまとめました。
しっかりチェックし、困った際に即行動に移せるようにしましょう。
・どうやって衣服を緩める?
・首元、胸元をはだけましょう。
・腹部回りはベルトなどを緩めて通気をよくしましょう。
・脳への血流がよくなるように足元を高くしましょう。
・どうやって体を冷やす?
・氷のう、保冷剤などで、首、脇の下、足のつけ根など太い動、静脈のあるところを冷やしましょう。
・うちわや扇風機などで風を送りましょう。
・口に水やスポーツドリンクをふくんで肌に吹きかけると、熱の放散を助けます。
・氷のうがない場合は、ぬらしたタオル、冷えたペットボトルなどを代わりに使いましょう。