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日本の旧暦「師走」12月はどんな月?各地での呼び方や行事等をご紹介

12月の声を聞くと、何となく慌ただしく、心せわしい気になりますね。
 

師走は旧暦12月の異称ですが、太陽暦12月の異称としても違和感なく通用しています。
 

伝統的な正月行事は、月遅れや旧暦で行なうことがあっても、新年は太陽暦の1月からで、12月は年の暮れであるという感覚が一般化したせいでしょう。
 

師走は、今も昔も1年の総決算の月で、新年を迎える準備の時、というよりは「正月」という長い行事の始まりの月だと日本人は考えていたようです。
 

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12月1日はオトゴノツイタチやカワビタリノツイタチといっていた

12月1日をオトゴノツイタチといいます。
 

オトゴは末っ子のことで、1月を長男と考えてタロウヅキといったり、元日をカシラツイタチなどというのに対する言葉です。
 

「オトゴノツイタチ」は西日本に多いです。
 

大阪府中河内郡徳島県では、この日、餅を搗いて祝っていました。
 

秋田県にもオトゴノモチと呼ばれる行事があり、小豆餅を作り、神棚や仏壇に供えます。
 

この餅を食ベると水難を免れるといわれています。
 

東日本では「カワビタリノツイタチ」や「カワビタシ」などという

12月1日をカワビタリノツイタチとかカワビタシなどという地方は東日本に多いです。
 

餅団子を水神様に供えたり、川に流したりする行事です。
 

栃木県芳賀郡では、この日の朝、カワビタリモチを搗き、神仏に供え、また、それを川に投げ入れて水神を祀る。
 

それからでなければ橋を渡ってはいけないといわれていた、この餅を拾って食うと虫歯がなくなるとか、夏に河童に引き込まれないとかいう。
 

この時、別に小餅を作って耳に当て「よい耳きけきけ」といって神棚に供える。
 

茨城県新治郡では、この日をカワビタシと呼び、人に見られないように川へ行って尻を浸すと河童に引かれないといいます。
 

この日搗く餅をカワビタリモチといいます。
 

東京都八王子市付近では、カワビタリノツイタチといい、子供は、朝、川へ行き尻を水に浸します。
 

また、橋にぼた餅を供えます。
 

この餅を食べてからでないと橋を渡ってはいけないといっていました。
 

栃木県安蘇郡野上村では、この日に屑米で餅を搗きます。
 

それをツボモチといいます。
 

川に投げ入れ、子供の水難を避けるといいます。
 

水に尻を浸すというのは、水によって身を清めるという意味であろうと思われています。
 

この日は正月を迎えるに当たっての祓い清めの時であったと考えられます。
 

九州や山口県では「カワタリゼック」

九州や山口県にも同様の行事があって、カワタリゼックといいます。
 

長崎市付近では、この日の朝カワタリモチを売りにくる習慣がありました。
 

この餅を食うと、水難に会わないといっていました。
 

12月8日をコトヨウカといっていた

12月8日は、2月8日と対になってコトヨウカと呼ばれ、針供養などの行事を行なう地方が多いです。
 

日本海沿岸では、この日、ハリセンボンという河豚がやってくるといわれています。
 

兵庫県城崎郡では浜辺でハリセンボンを見つけて門口に吊り下げ、悪魔除け 流行病除けの呪物にしました。
 

佐渡でも悪魔除けと考え、ハリセンボダンゴを作り、屋外に供えておきます。
 

七軒の団子を食べると裁縫が上手になるといわれています。
 

富山県新湊市では、むかし姑にいじめられた嫁が針を盗んだという罪をきせられて海に身を投げて死んだのがこの日で、だから海が荒れることが多く、娘のある家では、針仕事を休んで針供養をするといいます。
 

針供養は、淡島様に折れた針を納めて供養を行う場合が一般的だが、針を豆腐にさしたりする所も多いです。
 

針供養だけでなく、この日、外に出てはいけないといい伝えている地方が多いです。
 

この日が慎み篭る日であったからだと思われています。
 

なお、この日、豆腐や蒟蒻・大根を食べる場合も多いです。


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12月13日をコトハジメ(事始め)といっていた

12月13日をコトハジメといいます。
 

正月事始めなどという所もあります。
 

煤掃きをしたり、門松迎えをするのです。
 

宮中や幕府でも、この日に煤払いをするのが例でした。
 

東大寺などのでも、この日に煤払いをしています。
 

京の祇園では、コトハジメノモチという鏡餅を持って日頃世話になっている家に挨拶に行く風習が残っています。
 

主家や師匠、姉芸者などは、この餅の多いことを誇り、床の間に飾る。
 

煤払いを20日過ぎにする所も多いが、この場合の膳は、正月の祝い膳と変わらない御馳走を食べて祝う土地が少なくありません。
 

また、煤払いに使った箒を庭先などに立てる所も多いです。
 

秋田市近辺では、この日の箒をススオトコといいます。
 

秋田県平鹿郡ではススボンテンといい、庭先に立てておき、15日の小正月の日に、そこで庭田植を行う。
 

煤掃きは単なる大掃除ではなかったのです。
 

12月は各地で歳の市が開かれる

納めの金比羅(10日)・終い弘法(21日)・終い天神(25日)など1年の最後の縁日をする社寺も多いです。
 

それらは歳の市を兼ねている。
 

そこで、人々は正月用の祭具や道具などを調えたのです。
 

歳の市は各地で開かれます。
 

東京では、

・世田谷のぼろ市(15日)
・浅草の羽子板市(17日)
・府中の大國魂神社のミソカ市(31日)

などが知られています。

 
京都では、

・東寺の弘法市(21日)
・北野天神の市(25日)

が賑わいます。

 
奈良の春日若宮の御祭(17日)も、行列や芸能で名高いが、奈良盆地の人々にとっては、歳の市の性格が強いのです。

 

12月20日は出替わりの日

20日は出替わりの日といい、商家の男性の雇人の契約更改の日でした。
 

女性の場合は25日でした。
 

12月31日は大晦日

大晦日には、魂祭りや大祓い、追儺など様々の行事が行なわれます。
 

魂祭りは、特別の祭壇を作り、ミタマノメシを供えるのです。
 

兼好法師はこの頃都では見られなくなったといっているが、現在でも行なっている所は少なくありません。
 

さいごに

師走、大晦日の夜は除夜の鐘が鳴り、年が明けます。
 

そして人々は新年を迎えたことを喜び祝うのです。

 

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