
寒中見舞いを送る時期はいつまで?喪中や年賀返礼など送るシーンは様々
2016/10/28
寒中見舞いは暑中見舞いと同様、季節の挨拶を送るものです。
寒さが厳しい小寒(1月5日頃)から立春(2月4日頃)までの寒中に相手の健康を気遣ったり、自身の近況などの便りを送ります。
寒中見舞いは毎年決まって送らないといけないものではありません。
ですが、実は年賀状の返礼であったり、喪中のため年賀状が出せない場合の代用にも使うので状況に応じて「寒中見舞い」を送るシーンというものがあります。
寒中見舞いを送る時期や、どういった場合に送るものなのか、お相手に失礼のないようここでしっかり確認していきましょう。
寒中見舞いを出す一般的な時期
寒中とは
寒中見舞い(あるいは寒中お伺い)を出す時期についてですが、その名のとおり寒中期間に出すものです。
「寒中」とは、小寒(しょうかん)から大寒(だいかん)までの期間を寒中(かんちゅう)といいます。
寒の内(かんのうち)ともいいますが同じ意味です。
小寒(寒の入り)は毎年1月5日頃から始まり、大寒は1月20日頃から節分までの2月3日頃までとされており、この期間を寒中といいます。
この期間中に豪雪地域や寒さの厳しい地域へ住む身内や知人にむけて送る挨拶の文化となります。
ただ、1月5日の辺りはまだ松の内で正月祝いの期間でもあり、寒中見舞いをするには早かったりします。
また、関西地方では、正月飾りの片づけを1月15日頃に行う地域があり松の内の期間の定義も1つではないので、寒中見舞いを送る期間も地域によって慣習が異なります。
一般的な時期
日本全体での一般的には、松の内(1月1日~7日)を過ぎた日 ~ 大寒の終わり(2月3日)までとなっており、だいたい、1月8日~2月3日の期間中で寒中見舞いをされています。
次の章で寒中見舞いを送るシーンについてお話しますが、年賀シーズンを過ぎてから寒中見舞いを出す場合などは、早めに出すにこしたことはありませんので、お相手に1月8日に届くことを考えると、出す時期としては、1月6日もしくは1月7日に送るのがベストですね。
寒中見舞いを送るシーンは様々あります
上にお伝えしたとおり、寒中見舞いは「毎年決まって送らないといけない」ものではありません。
しかしそのときの状況によっては、それをしないことが相手にとって無礼であったり、相手から礼儀が無いと思われてしまいます。
送るシーンは、寒さの厳しい時期に一般的な季節のご挨拶として送るのが凡例ですが、ご自身や送る相手が喪中だったりどうしても年賀状を送れない場合(ケース)に、寒中見舞いを送ることで補える方法があります。
実際、寒中見舞いの多くは以下に挙げるケースが非常に多いです。
そういった寒中見舞いを送るシーンについてまとめましたので、ご自身にあてはめてチェックしてみてください。
こちらが喪中の場合
今年は喪中だから年賀欠礼状は出したんだけど、年明け手、年賀状の代わりに挨拶状って出せないのかな?
喪中の場合、祝い事となる年賀状は控えましょう。
なので、各先方へ年賀欠礼を出されたのは正解です。
しかしその代わりに挨拶状を出されたい場合は、松の内を過ぎてから寒中見舞いとして送るのがよいでしょう。
送るお相手が喪中の場合
年賀状を出す相手が今年は喪中なのは知ってるんだけど、挨拶状くらいは出したいのに
年賀状ではだめだよなー。どうしたらいいんだろう。
はい、お相手が喪中でしたらお正月でも喪に服し心からお祝いする気分ではないかもしれませんね。
「Happy New year!」とか「祝!」などの文字を見られても逆効果です。
喪中でも年賀状をもらって喜ばれる方もいらっしゃいますが、全くそうではない方が多いので年賀状を送るのは控えましょう。
少しだけ時期がずれてしまいますが、この場合でも年賀状の代わりとして寒中見舞いとしてだされるといいですよ。
相手が喪中とは知らずに年賀状を出してしまった場合
年賀状を出した相手が喪中だったのをあとから知ってしまった...
もう届いているだろうから電話でお詫びは済ませたんだけど、形に残るものでお詫びを伝えたい...
まず初動でお電話されたのであればとても良い対応だと思います。
こういった場合でも、寒中見舞いにてお詫びとお悔やみを兼ねてだされても良いです。
こちらの喪中を知らずに相手から年賀状をもらった場合
喪中を伝え忘れていた相手から年賀状が届いた...
相手は悪くないけど、喪中だからこちらから年賀状出せないしな。。。。どうしよう
喪中でも年賀状をもらって嬉しい方も多いようですが、かといって年賀状を出せないですよね。
このような場合でも、寒中時期にずらしてお相手には喪中であることと、お詫びを兼ねて寒中見舞いに書き記して送りましょう。
松の内(1月7日)までに、年賀状を出せなかった場合(お返しも)
年賀状をもらってたんだけど、こちらから返すのが遅れてもう1月8日。。。
さすがに遅すぎるし年賀状では返せないよなぁ。。。
そうですね、年賀状の送付届は松の内(門松などを片づける1月7日)までが一般的ですので、
これから年賀状を書いて出しても、相手にとって失礼ですしご自身の恥をさらしてしまうことになります。
寒中見舞いはもう出せますので、お詫び文を含めてご挨拶を出されてください。
あと、送る相手がもし目上の方の場合は「寒中お伺い」になります。
そのほかに
そのほかに、節分などの季節の行事への参加依頼などにも使用されるケースもあります。
また、これは大変例外ですが、1989年には、その前年に昭和天皇の病状悪化から全国的に自粛ムードとなり年賀状の差し出しが控えられたことから官製の寒中見舞いのハガキが発売されました。
あとがき
寒中見舞いって
・季節の言葉を綴った挨拶
・相手の体調を気遣う挨拶
・喪中の方への挨拶
・遅れた年賀挨拶のお詫び
など、相手のことを重んじ言葉を選んではがき(手紙)にしたためて挨拶をするという日本独特の文化だと思います。
こういった気持ちの面でお付き合いのある方とどう向き合い付き合っていくかを考え、行動に移そうとする姿勢が大切だなと改めて感じました。
ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。